戦後、一番治安が悪かったのはいつだと思いますか?
終戦直後とか、戦争で疲弊して、
物資も少なく、人心も荒廃し、
治安が悪い印象がありますよね。
でも、「刑法犯認知件数」という指標で判断すると、
意外なことに、平成14年。
終戦の翌年の昭和21年(1946年)から平成28年(2016年)までの間で、
平成14年(2002年)が、一番、犯罪が多いのです。
認知件数とは警察が把握した犯罪の発生数のことです。
下のグラフは刑法犯の認知件数です。
警察庁の緊急治安対策プログラム(平成15年8月)
によると、平成14年はこんな感じです。
平成14年の刑法犯認知件数は285万3,739件と7年連続で戦後最多を記録し、刑法犯検挙率は過去最低の水準となっている。
街頭犯罪や侵入犯罪の急激な増加、刑法犯検挙人員の4割を占める少年犯罪、重要凶悪犯罪の増加、来日外国人犯罪や暴力団犯罪等の組織犯罪等が、国民の日常生活に多大の不安を抱かせ、さらには我が国の社会・経済にも影響を与えている。
(警察庁の緊急治安対策プログラムより抜粋)
なんだか、恐ろしいですね。
平成14年。怖すぎです。
ほんと。怖い。
何が起こっていたんだろうか・・・
と思って、調べてみたら、
平成14年の流行語大賞は「タマちゃん」
話題になりましたね。懐かしい。
なんだか、ほのぼのしますね。
でも、これは関係ない。
平成14年の今年の漢字は「帰」
北朝鮮に拉致された被害者5人が日本に帰国したのが平成14年。
拉致問題。重大事件です。
他にも平成14年にはいろいろありました。
「ムネオハウス」が話題になったのも平成14年。
「ソフトモヒカン」が流行したのも平成14年。
ソフトモヒカンかぁ~
ソフトモヒカンといえばベッカム。
ベッカムといえばサッカーW杯ですね。
そうそう。
平成14年の流行語大賞は「タマちゃん」ってさっき言いましたけど、
実はもう一つありました。
「W杯(中津江村)」
これも流行語大賞でした。
中津江村かぁ・・・・
カメルーン代表の合宿地でしたね。
ほんと、色々なことがありましたね。
こんな平成14年が
刑法犯認知件数は戦後最多で、
刑法犯検挙率は過去最低の水準だったのです。