くものしゅの日記

子育て中の ph. D.(応用数学)が書いてます

森林を大事にしないと文明崩壊するそうです

「文明崩壊」という本の感想です。

一言でいうと「森林って大切だな~」

この本では、衰退したイースター島と繁栄した江戸時代を比較して書いてありました。

イースター島の文明が衰退した理由はこんな感じです。

イースター島は木々が生い茂り食料が豊富な豊かな島でした。

そして、加工しやすい石材が資源としてありました。

裕福な人々は、石材を加工してモアイ像を作り始めました。

人々はモアイ像造りに熱中し、モアイ像の数を競い合いました。

モアイ像を石切り場から運ぶのに、木材を使いました。

たくさんのモアイ像を運ぶために、たくさんの木々が伐採され、環境が破壊され、その結果、食料不足になりました。

このようにして、イースター島の文明は衰退しました。


対して日本は森林を保護したために、衰退を免れることになりました。

江戸時代、日本は鎖国しました。

ほとんど自給自足の島ですので、イースター島のように森林乱伐による環境破壊で文明が衰退する可能性がありました。

実際、城下町を作るのに大量の木材が必要となり、森林が乱伐されました。

建築用の木材だけではなく、暖房や炊事の燃料としても木は使われましたし、農業用の肥料(緑肥)を作るのにも森林は必要でした。

森林がなくなると、木材・燃料・肥料が不足して大変なことになります。

そこで、幕府は木材の利用を規制し、植林を進めました。

幸いなことに、日本は降雨量が多くて木の成長が速く、ヤギ・羊がいないため木が育ちやすい等、環境的に恵まれていました。

また、植林の際には、植える場所、植える木の種類、剪定・伐採の仕方など色々と工夫し、その結果、自然林よりも資源としての価値の高い木々が、輸送コストの安い場所に育つことになりました。

このような取り組みの結果、江戸時代は環境破壊による衰退を免れました。

 

森林は大事!

 

文明崩壊 上: 滅亡と存続の命運を分けるもの (草思社文庫)

文明崩壊 上: 滅亡と存続の命運を分けるもの (草思社文庫)

 
文明崩壊 下: 滅亡と存続の命運を分けるもの (草思社文庫)

文明崩壊 下: 滅亡と存続の命運を分けるもの (草思社文庫)

 

 

著者の地理学者であるジャレド・ダイアモンド氏は他にも色々と本を出していますが、ほとんどがベストセラーだそうです。

「さまざまな地域における発展・文明の発達は外部要因が大きい」、ということを著したこちらの本もとても有名ですね。

 

「銃・病原菌・鉄」 

文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)