「はじめてのゲーム理論」
を読んでいて、なんだか不思議だなぁ~って思った話を書きます。
「戦略Q」はちょっと長いので、一部を抜粋します。
- 相手の戦略がDならばそれをCに変えたうえで自分はDを選ぶ
こんな感じの戦略です。
この戦略の凄さはジャンケンに例えると分かりやすいです。
Dをグー、Cをチョキと思ってください。すると、
- 相手がグーを出したならばそれをチョキに変えたうえで、自分はグーを出す
こんな感じの戦略になります。
これは凄いと思いませんか?
相手の手を変えることができるのです。
相手の立場になって考えてみてください。
「グーを出したつもりなのに、なぜかチョキを出したことになり、負けてしまった・・・」
まるで、超能力ですね。
不思議です。
不思議だけど、戦略Qを使うと、こんな感じのことができるのです。
ここで、ネタ晴らし
この戦略Q、
正確には、
「量子力学的戦略Q」
といいます。
を使わないと実現しない戦略です。
そして、戦略Qの正確な意味を理解するには「量子囚人のジレンマゲーム」というものを理解しないといけません。
なんだ、量子力学か~
自分には関係ないや~
って思う人もいるかもしれません。
しかし、この本によると
そう遠くない将来には、パソコンや携帯電話を用いるように
わたしたち一人一人が量子計算機を手にする日が来るかもしれません。
とのこと。
そう遠くない将来っていつ?
って気もしますけど、たぶん、もうすぐです。
もうすぐ量子計算機が手に入る、ってことなら、
量子計算機で何ができるようになるのか、
今のうちに知っておいた方が良いかもしれません。
自分だけが戦略Qを使えるならば、かなり得しそうです。
逆に、自分だけが戦略Qを使えなければ、かなり損しそうです。
じゃあ、お互いが戦略Qを使うとき、どうなるのかな?
って思う人もいると思います。
この場合、お互いにとって良いことになるんです。
(じゃんけんで例えると、”あいこ”になります)