前回↓の続きです。
前回の復習:
普通の足し算
同じものをn回足すとn倍になります。
誤差の足し算
n回足すと√n倍になります。
誤差がeの場合、足し算は
e+e=√2×e
e+e+e=√3×e
e+e+e+e=√4×e
・・・
のように、誤差 e を n回足すと √n×e になる、と覚えてください。
では、今回の話を始めます。
ところで、誤差が1の場合、 e=1より、足し算は
1+1=√2
1+1+1=√3
1+1+1+1=√4=2
…
となります。
このように、誤差の場合、1+1は2ではありません。2になるのは、1+1+1+1です。
1+1≠2
について解説します。
左辺:1+1は、2回測定して2回誤差が発生した状況に対応しています。
誤差(1回目)+誤差(2回目)
のように、2個の誤差を足しています。
右辺:2は、1回の測定で2倍の誤差が発生した状況に対応しています。1個の誤差が2倍の大きさになっている、ということです。
1+1≠2
とは、2個の誤差を足しても、1個の誤差を2倍したことにはならない、ということを意味しています。
一方、
1+1+1+1=2
は、4個の誤差を足すことと、1個の誤差を2倍することは同じ、ということを意味しています。
しかし、実用的には
普通の足し算
同じものをn回足すとn倍になります。
誤差の足し算
n回足すと√n倍になります。
と覚えれば十分でしょう。
誤差がeの場合、足し算は
e+e=√2×e
e+e+e=√3×e
e+e+e+e=√4×e
・・・
のように、誤差 e を n回足すと √n×e になる、と覚えてください。
最後まで読んでくれてありがとうございます。