2019年の言語聴覚士の国家試験。五択ですが、気になるところのみ抜粋して書きます。
問題 29:誤っているのはどれか。
- 多変量解析は変動の大きな変数間の関係性を分析するための手法である。
- (省略)
- (省略)
- (省略)
- (省略)
で、模範解答によると正解は1なんです。つまり1は誤っているのです。では、
「多変量解析は変動の大きな変数間の関係性を分析するための手法である」
のどこに誤りがあるのでしょうか?
「多変量解析は変数間の関係性を分析するための手法である」
ということは間違いないと思うので、
変動の大きな変数
という部分が間違いということでしょう。では、どのような意味で間違っているのか?その理由を2通り考えてみました
- 同じものでも単位を変えれば値が大きくなったり小さくなったりするので、変動の大きな変数という概念自体に意味がない。例えば、身長が 1 cm 伸びた場合。単位がメートルならば 1 cm = 0.01 m だから、+0.01 しか変動していない。単位がミリメートルならば 1 cm =10 mm だから +10 も変動している。このように、単位によって変動の大きさは変わる。
- 「多変量」という用語の意味を「変化する量が大きい」と思っている人がいるかもしれないが、それは誤りです。
出題の意図は2のような気がします。
以上、なんとなく気になった問題でした。
読んでくれてありがとうございます。