赤ちゃんが元気に成長しているか、
身長、体重が順調に増えているか。
気になりますよね。
そんなとき、自分の子と同じ月齢の赤ちゃんの
平均身長や平均体重と同じ位だと安心しますよね。
平均と同じくらいだと
「順調に育っていて、いい感じだな~」
って気になります。
でも、自分と同じ月齢の赤ちゃんの平均身長や平均体重って
ご存知でしょうか?
重要なことだから母子手帳に書いてあるかと思ったのですが、
手元にある母子手帳には書いてありませんでした。
その代わりといっては何ですが、発育曲線が書いてあります。
発育曲線はパーセンタイル値というものを使って描かれているんです。
パーセンタイル値については 過去の記事をご覧ください。
このパーセンタイル値というのは便利なんです。
例えば、身長のパーセンタイル値を使うと、
100人が小さい順に並んだ時、
何番目位にどれ位の高さの子がいるかが分かるようになります。
クラスの人数が100人だとしたら、自分の子が前から何番目にいるのかが
すぐに分かります。
便利ですね。
ここから、ちょっと難しくなります。
実は、平均(と標準偏差)を使ってパーセンタイル値を求める方法があります。
パーセンタイル値を求める方法についてはこちら
標準偏差って何?って思う人はこちら
ただし、この方法は「正規分布」のときのみ使えます。
正規分布って何?
と思う人もいると思いますが、ここでは、その意味を理解する必要はありません。
重要なのは、
ということです。
ところで、厚労省のホームページに書いてあったのですが、
ですので、
ということになります。
同じ平均でも、パーセンタイル値を求めるという目的がある場合、
- 平均体重は役に立たない
ということに注目してください。
まとめるとこうなります。
- 体重が重いか軽いかを判断したいときは、体重のパーセンタイル値を使った方が良いです。平均体重と比較して重いか軽いかを判断するのは良い方法とはいえないです。
- 身長が高いか低いかを判断したいときも、身長のパーセンタイル値を使えば良いです。身長については、平均身長と比較する方法もあります。(平均身長と比較する方法とパーセンタイル値を使う方法は同じ結果になります。)
結局、平均(と標準偏差)っていうのは、パーセンタイル値を求めることが出来るから、便利な道具なんですよね。だから、最初からパーセンタイル値が分かっているのであれば、パーセンタイル値を使えば良いってことです。
身長、体重のパーセンタイル値はここに書いてあります。↓
今回の記事は、
厚労省のホームページの、
乳幼児身体発育 評価マニュアル
https://www.niph.go.jp/soshiki/07shougai/hatsuiku/index.files/katsuyou.pdf
を参考にしました。該当部分を抜粋しておきます。
「赤ちゃんの発育曲線って?」の 過去記事はこちら。