くものしゅの日記

子育て中の ph. D.(応用数学)が書いてます

赤ちゃんの発育曲線って? その4:平均身長と平均体重

赤ちゃんが元気に成長しているか、

身長、体重が順調に増えているか。

 

気になりますよね。

そんなとき、自分の子と同じ月齢の赤ちゃんの

平均身長や平均体重と同じ位だと安心しますよね。

平均と同じくらいだと

「順調に育っていて、いい感じだな~」

って気になります。

 

でも、自分と同じ月齢の赤ちゃんの平均身長や平均体重って

ご存知でしょうか?

重要なことだから母子手帳に書いてあるかと思ったのですが、

手元にある母子手帳には書いてありませんでした。

 

その代わりといっては何ですが、発育曲線が書いてあります。

発育曲線はパーセンタイル値というものを使って描かれているんです。

 

kumonoshu.hatenablog.com

 

パーセンタイル値については 過去の記事をご覧ください。

 

このパーセンタイル値というのは便利なんです。

例えば、身長のパーセンタイル値を使うと、

100人が小さい順に並んだ時、

何番目位にどれ位の高さの子がいるかが分かるようになります。

クラスの人数が100人だとしたら、自分の子が前から何番目にいるのかが

すぐに分かります。

便利ですね。

 

ここから、ちょっと難しくなります。

 

実は、平均(と標準偏差)を使ってパーセンタイル値を求める方法があります。

 

パーセンタイル値を求める方法についてはこちら

kumonoshu.hatenablog.com

標準偏差って何?って思う人はこちら

kumonoshu.hatenablog.com

 

 

ただし、この方法は「正規分布」のときのみ使えます。

正規分布って何?

と思う人もいると思いますが、ここでは、その意味を理解する必要はありません。

重要なのは、

  • 正規分布」という特徴があるとき、平均(と標準偏差)からパーセンタイル値を求めることができる

ということです。

ところで、厚労省のホームページに書いてあったのですが、

身長は正規分布するが、体重は正規分布しないそうです。

 

ですので、

 

  • 平均身長(と標準偏差)を使って身長のパーセンタイル値を求められる。
  • 平均体重(と標準偏差)を使って体重のパーセンタイル値を求められない。

ということになります。

同じ平均でも、パーセンタイル値を求めるという目的がある場合、

  • 平均体重は役に立たない

ということに注目してください。

 まとめるとこうなります。

  • 体重が重いか軽いかを判断したいときは、体重のパーセンタイル値を使った方が良いです。平均体重と比較して重いか軽いかを判断するのは良い方法とはいえないです。
  • 身長が高いか低いかを判断したいときも、身長のパーセンタイル値を使えば良いです。身長については、平均身長と比較する方法もあります。(平均身長と比較する方法とパーセンタイル値を使う方法は同じ結果になります。)

 

結局、平均(と標準偏差)っていうのは、パーセンタイル値を求めることが出来るから、便利な道具なんですよね。だから、最初からパーセンタイル値が分かっているのであれば、パーセンタイル値を使えば良いってことです。

 

身長、体重のパーセンタイル値はここに書いてあります。↓

www.mhlw.go.jp

 

 

今回の記事は、

厚労省のホームページの、

乳幼児身体発育 評価マニュアル

https://www.niph.go.jp/soshiki/07shougai/hatsuiku/index.files/katsuyou.pdf 

を参考にしました。該当部分を抜粋しておきます。

 
子どもの身体発育の評価は、平成12年調査による様々な評価指標を用いて行われます。個人の計測値が集団の標準的な値からどの程度外れているかを評価する場合、各年齢の平均と標準偏差を用いる手法と、パーセンタイル曲線(身体発育曲線)を用いる手法があります。身長は正規分布するためどちらの手法を用いても同じですが、体重は正規分布しないので、正規分布でなくても評価ができるパーセンタイル曲線(身体発育曲線)を用います。
 乳幼児身体発育評価マニュアル:平成23年度 厚生労働科学研究費補助金 (成育疾患克服等次世代育成基盤研究事業)より抜粋。
 

 

 

「赤ちゃんの発育曲線って?」の 過去記事はこちら。